ノクブラの新譜が素敵メタルコアすぎる
お久しぶりです。カワタです。
「楽曲レビューをやるぞ」と思ってブログを立ち上げたものの思いの外うまくまとまらず、悩んでいるうちに一カ月くらい経ってしまいました。このままではよくないと思いまして、とりあえず今一番聴いている物をレビューしようと思い、直近のリリースで一番聴きこんでいるNOCTURNAL BLOODLUSTの「THE ONE」について触れることにしました。
去年に現体制になってからは、以前のシンフォニックな雰囲気に対して硬派なメタルコアをやってるイメージで、僕は今の路線結構好きです。
1:THE ONE
ド頭から抒情チックなフレーズで拳上げたくなっちゃいます。
Bメロから明るい感じになって突入するサビも圧倒的光属性。裏で鳴ってるイントロと同じ抒情的なフレーズも相まって、号泣しながらシンガロングするしかないんですよね。
サビの後に軽く落とすパートが入ってから本格的なブレイクダウンに進んでいくんですけど、ダークな感じのストリングスが入ってくるんですよね。全体的に明るい雰囲気の曲なのもあってこのパートの邪悪さが際立っていて素敵です。
その後はギターソロからラスサビへ、といった流れですね。ギターソロってギターの見せ場ってだけじゃなくて、パートとパートの間をつなぐ架け橋的な役割もあると思うんですが、この曲のギターソロもダークなブレイクダウンから明るいサビへ繋ぐ役割を完璧に果たしつつ、Valtzさんのテクニカルなかっこよさが発揮されていますね。最高です。
音源で聴いても楽しいですが、本当に早くライブで聴きたいなと思った曲ですね。ライブの最後とかでやられたら普通に泣くと思います。
2:Corruption
重たいリフでゴリゴリ攻めてくる感じの曲ですね。
Bメロで叩きつけるようなリズムに変えてくるのがかなり好きです。こういうのがあると聴いてて飽きませんね。
それでいてサビはしっかりメロディアスです。こういう曲を聴くと思うんですけど、尋さんは多彩なスクリームがよく話題になりがちですけどもクリーンの声もめちゃくちゃ素敵ですよね。
その後もタイトな刻みを交えつつガンガン進んでいきます。そしてブレイクダウンなんですけど、スムーズにBメロと同じリズムパターンに戻るのもあって、結構しっかり落としてきている割に何だかさっぱり聴けるんですよね。あと落とすときの左右に振られたスクリームが気持ちいいです。
一見よくある「ゴリゴリパートからのクリーンって流れの曲」のようで、聴く側を飽きさせずに、かつスッキリ飲み込めるような工夫がされた曲だなと感じました。
3:最後に
ふと思ったんですが現在のノクブラってV系に分類されるんですかね。個人的には「限りなく脱Vに近いけどギリV系」くらいの認識です。新メンバーのお二人も、YU-TAROさんは純粋なメタルコア界隈の人って感じなのに対してValtzさんはメイクはしていないもののV系的な華を感じられて、ハイブリッドだなって印象です。最近はDEXCOREの曲にCrystalLakeのRyoがfeatしたりして「界隈の壁」みたいなのが薄れてきている気もするし、そういう分け方に当てはめようとするのも野暮なのかもしれませんね。
とにかく「THE ONE」はメタルコアの類が好きな人には自信をもってお勧めできる一枚です。初回限定盤には現体制での配信ライブの映像もついているので、今のノクブラを知るための最初の一枚としても最適だと思います。
それではまた。